プログラム

2021年6月22日(火)

09:50~10:00
開会の挨拶

新製剤技術とエンジニアリングを考える会 会長
竹内 洋文(岐阜薬科大学)

10:00~10:50
『医薬品開発におけるデジタルデータとモデリングの進化
The Evolution of Digital Data and Modeling in Pharmaceutical Development』

Jose E. Tabora Sierra
(Research Fellow, Pharmaceutical Development/Chemical Synthetic Development, Bristol-Myers Squibb)

この十年で、小分子薬剤の分子の複雑化が進んだため、その合成も極めて複雑になってきている。しかしながら、新たな溶媒やカップリング試薬等、有機合成技術のイノベーションが持続可能性や効率を改善するために実施されても、従来の装置のオペレーション(反応、分離、結晶化、ろ過等)が依然小分子原薬製造の基本であることに変わりはない。デジタル技術が進歩したことおよびコンピュータツール(ハードウェアおよびソフトウェア)が利用しやすくなったことにより、実験データ、モデル開発およびモデル展開の分析アプローチが変化してきている。本講演では、例を挙げて、医薬品開発モデリングの現在の、そして今後予想される傾向を示す。プロセスリスク、プロセス能力および予測される失敗率を理解・定量化し、開発活動を加速する潜在力のある方法に重点を置く。

【ご経歴】

Sierra氏は、バージニア大学で博士号を取得し、過去25年間、メルク社、イーライリリー社およびBMS社において、主として経口薬剤向け小分子の化学合成分野で製品開発に携わってきた。数学的モデルや数理解析を製薬プロセスの開発に用いること、具体的には、プロセスの最適化やリスク管理に機構・統計モデルを用いることを提唱。職務において、モデリングの生成、展開および使用を促進し、究極的には事業の意思決定に影響を与え、よりよい決定ができるようにする技術のために貢献している。

10:50~11:40
『日本の反転攻勢、予測不能なパンデミックにいかに備えるか?』

今川 昌之
(武田薬品工業株式会社 日本ワクチン事業部 事業部長)

新型コロナウイルスは国際社会において人々の命を脅かすのみならず、深刻な負の影響を世界経済にもたらし、感染症対策が如何に社会インフラを維持するために重要であるかを再認識する機会となった。本演題では、ワクチン開発におけるイノベーションを中心に我が国の感染制御のあるべき姿についてお話しする。

【ご経歴】

平成4年に徳島大学大学院(薬学修士)修了、平成18年に神戸大学大学院(経営学修士)修了。平成20年に武田薬品工業に入社、令和2年6月に一般社団法人日本ワクチン産業協会 理事長、同10月から日本ワクチン事業部 事業部長

11:40~12:30
Lunch Time (50分)

12:30~13:20
『最近のGMP調査の状況について - 改正GMP省令を中心に -』

倉持 憲路
(独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA) 医薬品品質管理部 部長)

今般、薬機法が改正され、本年8月から製造業者からの申請に基づく製造所単位での調査も選択することができる「基準確認証制度」が施行される。今回の講演では、改正が予定されているGMP省令を中心に、これらの制度改正などの動きや、最近のGMP調査における事例を紹介する。

【ご経歴】

1989年4月:厚生省(当時)入省
2007年7月:厚生労働省 医薬食品局 安全対策課 安全使用推進室長
2009年7月:社会保険診療報酬支払基金 薬剤専門役
2011年4月:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 レギュラトリーサイエンス推進部長
2013年7月:厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室長
2015年10月:環境省 総合環境政策局 環境保健部 企画課 保健業務室長
2018年8月:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 品質管理部長
2019年1月:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医薬品品質管理部長(現職)

13:20~14:10
『RADIFILⓇ技術を応用したOD錠用フィルム技術の開発:
レミッチⓇOD錠への適用』

堀内 保秀
(東レ株式会社 医薬CMC技術部 部長)

RADIFIL®技術を応用し、速崩壊性と遮光性、防湿性を両立する二種類のOD錠用フィルムコーティング技術を開発した。このうち遮光フィルムについては、止痒剤である「レミッチ®OD錠」に適用され、開封後も光安定性の良好なOD錠の開発に成功した。

【ご経歴】

1991年3月 熊本大学大学院薬学研究科 博士後期課程修了
1991年4月 東レ株式会社 基礎研究所(現医薬研究所)入社
2011年10月 同社 医薬CMC企画室長
2016年4月 同社 医薬CMC技術部長(現在に至る)
担当業務:医薬品のCMC開発 処方・プロセス設計(固形製剤、半固形製剤)、治験薬製造、管理
受賞歴:平成20年度、平成30年度 公益社団法人発明協会 関東地方発明表彰発明奨励賞
    2019年 日本薬剤学会 旭化成創剤開発技術賞

14:10~14:30
Coffee Break(20分)

14:30~14:50
新製剤技術とエンジニアリングを考える会 会長交代のご挨拶
新製剤技術とエンジニアリング振興基金 パーティクルデザイン賞 授賞式

14:50~15:40
パーティクルデザイン賞 受賞講演
『動物体内で標的分子を認識・結合し、その機能を中和する合成高分子ナノ粒子『プラスチック抗体』の開発』

星野 友
(九州大学 化学工学部門 准教授)

抗体は、抗原分子を認識し、強く結合することでこれを無毒化する。モノクローナル抗体の生産技術が確立されてから、抗体の医薬応用は飛躍的に進み、抗体は医薬品市場の大きな部分を占めるに至っている。しかしながら、抗体はタンパク質であるため分解・変性しやすく、経口投与が難しい。また、抗体を生産するためには高価な細胞培養およびタンパク精製プロセスが必要であり薬価が非常に高くなることが問題となっている。演者らは、抗体より遥かに安価で安定な合成高分子からなるナノ粒子に、抗体の様な標的分子認識能力を付与する方法を開発した。本講演で分子認識能のある高分子ナノ粒子の最近の進歩について紹介する。

【ご経歴】

平成13年3月 東京工業大学生命理工学部生体分子工学科 卒業
平成15年3月 東京工業大学大学院生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻修士課程 修了
平成18年3月 東京工業大学大学院生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻博士後期課程 修了
        博士(工学)(東京工業大学)の学位取得(指導教員:岡畑恵雄)
平成17年4月 日本学術振興会特別研究員 DC2
平成18年4月 日本学術振興会特別研究員 PD
平成18年6月 カリフォルニア大学アーバイン校 理学部 化学科 博士研究員
平成21年9月 カリフォルニア大学アーバイン校 理学部 化学科 Project Scientist
平成22年9月 九州大学大学院 工学研究院 化学工学部門 助教
平成25年9月 九州大学大学院 工学研究院 化学工学部門 准教授 現在に至る

主な受賞
平成25年5月 平成24年度 高分子研究奨励賞 (公社)高分子学会
平成25年5月 第二回 新化学技術研究奨励賞 (公社)新化学技術推進協会
平成27年4月 平成27年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞

15:40~16:30
『先駆け指定品目Xospata錠40mgの製剤開発・申請と品質保証』

村上 剛史
(アステラスファーマテック株式会社 富山技術センター 製造技術セクション長)

先駆け審査指定制度の第一回対象品目として指定を受けたゾスパタ錠40mgの製剤開発・申請・生産立ち上げに関し,通常申請品との比較を交えて紹介する。また,本製剤は高度品質保証の実現に向け製造工程に複数のPATツールを活用しており、各国へのRTRT申請の課題等についても紹介する。

【ご経歴】

1997年:筑波大学大学院 環境科学研究科 修士課程修了
1997年:藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬)生産技術研究所 環境技術研究室に配属。
2003年~2019年:製剤研究所等にて固形製剤に関わる研究,申請,生産工場への技術移転等に従事。
2019年~:アステラスファーマテック株式会社に出向中。
2018年に国内承認されたゾスパタ錠40mg(先駆け審査指定制度の対象品目)においては製剤開発のプロジェクトリーダーとして製剤開発・申請・生産立ち上げ業務に従事した。
受賞:2016年粉体工学会「技術賞」”リングパーツを用いたホッパー内顆粒の排出順序制御”

16:30~17:20
『経口固形製剤の連続生産 - 開発から生産まで
Continuous Manufacturing of Solid Oral Dosage Forms
– From Development to Production』

Christoph Wabel
(Director / Team Leader, Process Management, Product and Process Development, Pfizer Manufacturing Deutschland GmbH)

医薬品ではバッチ製造法が依然主流であるが、より高性能となった管理機能が出現したことにより、連続生産への関心が高まってきている。ドイツ、フライブルクにおいて、ファイザー社の製造現場が錠剤連続生産のための製造ラインを導入したケースに基づき、医薬品の連続生産についての技術や規制および戦略の現在の状況を説明する。

【ご経歴】

Wabel博士はドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学で薬剤学の博士号を取得し、英国のレディング大学でMBAを取得した薬学博士である。
ワーナー・ランバート/パーク・デービス社での新薬候補品の研究開発からキャリアを開始し、その後ドイツ、フライブルクのファイザー社の製品・プロセス開発部門に転籍。経口固形新薬の共同開発および技術移転から商品化までの業務に取り組んだ。現在、新薬導入に向けて技術的側面の管理運営を担当するプロセス製造チームを率いている。
製薬業界での20年以上の経験を以って、Wabel博士は多数の新薬の発売や革新的技術およびレギュラトリー・イニシアティブ(QbD/デザインスペースの試験、連続生産技術の導入等)に関わってきた。

2021年6月23日(水)

9:30~10:20
『エマージングテクノロジーの採用による医薬品製造の最新化
Modernization of Pharmaceutical Manufacturing through the adoption of Emerging Technology』

Thomas O’Connor
(Director of Division of Product Quality Research, CDER/Office of Pharmaceutical Quality, US Food and Drug Administration)

医薬品製造の最新化は製品リコールや製品不足の根本原因に対処するための長期戦略の鍵となる要素である。本プレゼンテーションではアプリケーションによる先端製造に関してFDAが経験してきた展開を概説し、最大限に先端製造を実現するための手助けとして、FDAが実施している数多くのステップを取り上げる。経口固形製剤、API、バイオ医薬品の連続生産等、先端製造を実施して成功を収めているケースにも焦点を当てる。管理戦略、プロセスモデル、プロセスバリデーションといった連続生産における品質面での検討材料についても言及する。

【ご経歴】

O’Connor博士は、医薬品品質管理室試験研究室の上級化学技術者であり、また、CDER(医薬品評価研究センター)のエマージングテクノロジーチームのメンバーでもある。O’Connor博士はレギュラトリーサイエンスプロジェクトの運営を担当している。このプロジェクトは、連続生産、3Dプリント、モデリングやシミュレーションの品質保証への活用等、医薬品製造でのエマージングテクノロジーの導入を支援するものである。連続生産や製薬エマージングテクノロジーについていくつかの論文や書籍を共同執筆している。規制当局に提出されたいくつかの連続生産を用いた申請の審査に加わったことがあり、連続生産ガイダンス作業グループのメンバーを務めている。
FDAに入局する前は、ExxonMobil社の研究・エンジニアリング部門に勤務し、プロセス分析技術とプロセス管理の両方の職務に従事した。クーパー・ユニオン大学で化学工学の学士号、プリンストン大学で博士号を取得した。

10:20~11:10
『合成原薬のエンド・ツー・エンド連続生産のためのバーチャルプラントと先進的プロセス管理戦略の開発
Virtual Plant for End-to-End Continuous Manufacturing of Synthetic Drug Substance and Development of Advanced Process Control Strategy』

Elçin Içten –Gençer
(Senior Scientist, Drug Product Technologies – Process Development
Amgen Inc.)

バイオ製薬業界は、設置面積の縮小、環境の持続改善の可能性、管理法の改善、需要の変化への柔軟な対応、およびオペレーションの安全性向上を可能にするため、連続生産に移行している。上記のような利点はあるものの、バッチ法から連続法への移行により、パラメーターの数が著しく増大し、最適なプロセス設計やプロセスの特性評価が必要となり、このことは、大規模で資源集約的な実験データセットが必要となる直接的な原因となっている。こうした資源の必要性は、モデリングを用いた経験的設計を増強することで大幅に減らすことができる。
本講演では、統合システムベースのモデリングを用いた化学合成物連続生産向けバーチャルプラントについて述べる。本手法の一環として、物理的・化学的な現象の機序を理解し、モデル開発に入力する質の高いデータを入手するために、プロセスの特性評価が実施された。モデルの成分はエンド・ツー・エンドのプロセスモデルを形成するために統合され、主要となるプロセスパラメーターを特定するためin silicoの試験(感受性分析、不確実性伝搬等)に用いられる。このシステムに基づくモデルにより、後続の先進的な統合プロセス管理法の開発や試験が可能になり、ひいてはCMプロセスに関する規制当局への申請がサポートされると予想される。バーチャルプラントが完備されると、機器や設備、自動化、オペレーションに関係する他の要求事項や方針の特定・評価が可能になる。化学合成物CMに向けたバーチャルプラントを開発することで、実際のプラント環境でのプロセス性能や製品品質を予測することができる。

【ご経歴】

Elçin Içten-Gençer氏は製剤技術(Drug Product Technologies: DPT)においてチームリーダーを務める上級研究員であり、アムジェン社の合成ポートフォリオの製品化プロセス開発を担当するプロセス開発部に在籍している。DPTでこうした役割を担う前は製剤原料技術(Drug Substance Technologies)部に所属し、カイプロリスやソトラシブといった原薬のバッチプロセスおよび連続プロセスの開発に従事し、その後CMOへの技術移転の支援にあたった。この職務では、合成連続生産の最新プロセス管理を可能にするためのバーチャルプラント開発の推進に取り組み、強力なリーダーシップを発揮した。その後ElçinはPD THRIVEローテーション・プログラムに選ばれ、2020年には生物製剤の製品化プロセス開発を支援した。
Elçinは、いずれも化学工学において、トルコのイスタンブールにあるBoğaziçi大学で理学学士を、パデュー大学で博士号を取得した。14の査読済み科学論文を発表し、30を超える会議に招待されて講演を行っている。連続生産への貢献が認められAmgen Operations Global Innovation Award(2019年)や米国化学技術者協会(AIChE)のPD2M Excellence in Integrated QbD Award (2020年)などの賞を数回受賞している。

11:10~12:00
『ダイトの高薬理活性医薬品戦略と第八製剤棟の紹介
~コンテインメントの最新事例~』

中嶋 義徳
(ダイト株式会社 執行役員 生産副本部長 兼 製剤製造部長)

ダイトの考える高薬理活性医薬品の開発戦略ならびに製造戦略について紹介するとともに、高薬理活性医薬品製造施設の設計の進め方・検討事項を2018年12月に竣工した第八製剤棟を例に挙げ、実際のコンテインメント対応について紹介する。

【ご経歴】

1988年3月 富山医科薬科大学薬学部卒業
1988年4月 ダイト株式会社に入社、研究開発本部配属
1999年6月 製剤製造部製剤技術室配属
        新工場での受託品及び自社開発品の立ち上げ業務に従事。
2008年6月 研究開発本部 製剤研究室配属  GE製剤や一般薬の開発業務に従事
2017年8月 生産本部 製剤製造部配属
2019年8月 生産本部 生産副本部長(執行役員)就任  現在に至る。

12:00~12:50
Lunch Time (50分)

12:50~13:40
『未来のヘルスケアがもたらす社会』

畑中 好彦
(アステラス製薬株式会社 代表取締役会長)

社会構造の変化に伴い、医療・ヘルスケアをめぐるニーズも大きく変化している。バイオテクノロジーの進歩やデジタル革新を機会として捉え、バリューチェーン全体にわたる進化により、アステラス製薬は社会に価値をもたらす医療ソリューションの創出を目指す。

【ご経歴】

1980年一橋大学経済学部卒業後、藤沢薬品工業入社。マーケティングやMR等を経験後、山之内製薬との合併時には藤沢薬品工業の実務担当責任者として交渉に携わる。2005年アステラス製薬 経営企画部長、2006年Astellas US LLC President & CEO兼Astellas Pharma US, Inc. President & CEO、2009年上席執行役員経営戦略・財務担当を経て、2011年6月代表取締役社長CEOに就任。2018年4月より現職。

13:40~14:30
『抗体薬物複合体Trastuzumab Deruxtecan (T-DXd, DS-8201a)の創製』

矢部 義之
(第一三共株式会社 薬物動態研究所 主任研究員)

Trastuzumab deruxtecan(T-DXd; 開発コード:DS-8201a)は、第一三共が創製した本邦発のADC (antibody-drug conjugate) で、抗HER2 抗体にDNA トポイソメラーゼI 阻害活性を持つエキサテカン誘導体DXd を結合させた薬剤である。本発表では、Trastuzumab deruxtecan の開発の経緯や今後の展望について紹介させていただく。

【ご経歴】

1995年 京都大学薬学部卒
2000年 京都大学大学院 薬学研究科 博士後期課程修了 (薬品動態制御学分野)
      三共株式会社入社(製剤研究所、薬物動態研究所)
(2007年~ 第一三共株式会社)
2008年 留学(1.5年間)英国マンチェスター大学薬学部
      Centre for Applied Pharmacokinetic Research(J. B. Houston教授)
2014年 DaiichiSankyo Life Science Research Centre in India 出向(1年間)
現在 第一三共(株)薬物動態研究所 主任研究員

14:30~14:50
Coffee Break (20 分)

14:50~15:40
『製剤製造分類システム(MCS):
規制当局への提出書類からのデータの収集と分析
Manufacturing Classification System (MCS):
Data Gathering and Analysis from Regulatory Filings』

Gavin Reynolds
(Professor, Pharmaceutical Technology & Development, AstraZeneca)

2015年、経口固形製剤のための製剤製造分類システム(MCS) 案が発表された。このMCSは、決定木分析を手法とした製造プロセス選択のサポートを主目的とし、その選択は薬物(API) 特性に基づき行われる。製剤製造プロセスの選択に対して、最も一般的な因子は製剤中の薬物の粒子径とその負荷量である。規制当局への435 件の提出書類につき、これら因子に対する公開されたプロキシが評価された。これら報告書の評価・分析により、高用量と難溶性薬物の製剤は、より複雑な製造プロセスになることが明らかになった。この考察は、業界の追加的な事例研究により支持されている。

【ご経歴】

Gavin Reynolds氏は、マックルズフィールドのアストラゼネカ社の製薬技術・開発部門を拠点とするプロセス工学の首席研究員であり、シェフィールド大学 化学・生物工学部の客員教授でもある。
Reynolds氏は、2001年にシェフィールド大学で博士号を取得した。その後、同大学の粒子設計グループに所属し、2005年に講師に任命された。2006年、アストラゼネカ社に入社し、製品開発部においてプロセス工学の機能構築を開始した。現在、Reynolds氏は、機構的モデリングとシミュレーションを製薬プロセスに適用し、プロセス理解の深耕化を進めている。Reynolds氏は公認の化学工学者であり、Institution of Chemical Engineers (IChemE/化学工学会)のフェローでもある。査読付き論文が80件以上ある。

15:40~16:30
『シオノギファーマにおける連続生産の取り組み』

林 健太朗
(シオノギファーマ株式会社 生産技術部 製剤部門 サブグループ長)

当社はCDMOとして2019年4月に営業を開始し,『技術開発型ものづくり企業』として連続生産の技術開発に取り組んでいる。昨年末、バッチ生産方式で製造している既存品目を連続生産方式に変更 (追加) するために一変申請し、商用に向けて技術構築を進めている。本講演では,その取り組みについて紹介させていただく。

【ご経歴】

2008年 京都大学工学部工業化学科 卒業
2010年 京都大学大学院工学研究科 高分子化学専攻 修士課程修了後、塩野義製薬株式会社入社
入社以来、経口固形製剤や外用剤、注射剤 (低分子医薬品及びバイオ医薬品) の処方設計、製造方法設定、工業化研究、申請資料作成、変更管理業務に従事
2019年 シオノギファーマ株式会社 生産技術部へ出向、現職
2020年 大阪府立大学大学院工学研究科 物質・化学系専攻 博士 (工学) 取得
第9回日本再生医療学会総会 ベストポスター賞受賞
第3回製剤機械技術学会 仲井賞若手研究者奨励賞受賞

16:30~16:40
閉会の挨拶と来年度の計画について

米持 悦生(星薬科大学)