ご挨拶

 2023年11月4日5日に東京都千代田区にある一橋講堂にて第25回日本在宅血液透析学会を開催させていただきます。コロナ禍が続く中現地での学会活動がなかなか難しいところではありますが、現地参加型の学会として現在企画検討しています。会場は東京駅からも近く、最寄り駅は皇居お堀端の竹橋駅、神保町駅や新御茶ノ水駅と交通の便が良いところです。会場としても素晴らしい講堂で熱い討論、議論がされるのを楽しみにしております。
 日本で1968年に名古屋の前田先生らが在宅血液透析を開始してから半世紀以上経ちますが、患者数が760人前後と伸び悩んでいる現状にあります。在宅血液透析は腎移植を除くと間違いなく最良な腎代替療法であることは周知のはずなのに、なぜ増えないのか?現時点の在宅血液透析に取り巻く環境はとても複雑で医療側、患者側の負担が多いところなどまだまだたくさんの問題があるかと思われます。
そこで今回のテーマとして、

未来へのHHD、Next Innovation!

 としました。このテーマに込めた思いとしては、その取り巻く諸問題をもっとinnovationしなければならないと強く思います。これまでの諸先輩方の努力を引き継ぎ、未来のHHDのためにもっとコンパクトな専用透析装置、もっと安全な透析環境、もっとシンプルな環境などを作り上げる必要があり、さらに患者さんを増やすためには常に必要とされる情報を必要なところに発信できるようにしなければならないと考えています。今後につながる議論が多くの方々のご参加のもと最高な血液浄化療法を皆様と一緒に広げていきましょう。よろしくお願い申し上げます。

第25回日本在宅血液透析学会
大会長 陣内 彦博
(東京ネクスト内科透析クリニック)